少し遅くなりましたが、皆様も心新たに新年を迎えられた事と思います。
元旦にはご門徒の方々と、新年のお祝いを楽しくさせていただきました。
これからも皆様には、阿弥陀様の知恵と慈悲の光の中で、毎日笑顔で過ごせることを心より願っております。
やっと冬らしい日が続くようになりました。
みなさまお元気でいらっしゃいますか?
美味しくご飯を食べておられますでしょうか?
感謝の心で戴いていらっしゃいますでしょうか?
風邪を引いた時に戴くおかゆ。スタミナをつけたいときに食べるステーキ。公園で食べるおにぎり。
私たちは食べなければ生きて行かれません。毎日当たり前のようにいただいていますが、一つ一つどれも大切な命です。
そして、必ず誰かの手を介しているわけです。
器や箸も同じです。
浄土真宗ではこのような食前の言葉があります。もちろん私たちは文章通りにお唱えしてからいただきますが、文章通りとはいかなくとも、感謝の心でいただきたいものです。
2016.02.23
玄関の梅の木も蕾が出ています。
街を歩いていても、様々な木々が芽吹いているのがとても嬉しく思います。
誰に言われなくても、自然に顔を出す。不思議なものですねぇ。どうして分かるのでしょうか。
是非命の尊さを、目で見て、体で感じる。
そんな春をお過ごしください。
2016.03.04
玄関の梅が花咲きました。
桜のような華やかさとは違って、何ともしみじみと
春を感じさせてくれる花です。
他の梅よりちょっと遅咲きですので、その分長く
楽しませてくれることでしょう。
昨年採れた梅の実15粒で、梅ジュースを作りました。
お磨きの日に門徒さんたちの喉を潤してくれました。
今年は何粒つけてくれるのか大変楽しみです。
2016.3.19
お彼岸ですね。
毎日御門徒さんのお宅で法要させて頂いております。
ご先祖様に感謝し、自分の存在を改めて尊い事だと感じさせて戴く大切な一週間です。日々強く明るく生き抜くお力が、お浄土からも私たちに届くように感じます。
大分日が暮れてからの撮影になってしまいましたが、見えますでしょうか。
しかしながら、あっという間に日が伸びて、桜の蕾
も 「着々と準備中です。少々お待ちくださいませ。」
と言っているようです。待ってますよ。楽しみです。
2016.03.27
今日はお寺にて、お彼岸会をさせて頂きました。
小さなお寺ですから、皆さんに来ていただいて満員御礼です。
この日は私の娘も、ご法話させて頂きました。
まだまだ勉強中の身で、緊張のせいか少々早口でしたが、皆さんたいへん温かく聞いていただいて、有り難い限りです。
皆さんで上げたお経は、感謝の気持ちと共に、お浄土の方々へと届けられたことでしょう。
2016.04.08
見えにくいですね。
今回は少々、文字が小さいです。何が書いてありますかと申しますと・・・
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以前には 怠り なまけていた人でも
のちに 怠り なまけることが無いなら
その人はこの世の中を照らす
” 雲を離れた月のように ”
(仏弟子の告白テーラガーターの一扁より)
四月八日はお釈迦さまの誕生日
二千五百年前、釈迦国の王子として
お生まれになりました
八十才のご生涯の間に説かれた教えは
数え切れないほどの経典に残され
人類の生きる指針になっています
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生きとし生けるすべてのものは、仏と同じ命を
そなえている尊い存在であることに気付かせて頂
く、ご縁の日です。
2016.05.02
どうでしょうか。
私はこれを見るたびに、いろいろな思いが心に湧いてきます。
私個人のことから世界平和まで、実に様々な問題を投げかけられます。
しかし今は震災のことを思うと、本当に心が痛みます。これは己の力ではどうすることもできません。
ですがここから学ぶこと、今私たちに出来ることがあるはずです。
日常が日常でなくなる。私たちも3.11で経験し
た恐怖がよみがえります。
日々のあたりまえの事の有難さ。家族がいるこ
との幸せをあらためて感じます。
被災された方々の日常が、一日でも早く戻る事を
願わずにはいられません。
2016.06.01
人は人との関係の中にあって初めて人として生きていくことができます。
「因果応報」と言われますように、ものごとはすべて、原因・結果の関係でつながっています。
己の心のままに人生が運んでいくということです。
言葉に出さなくとも、疑いの心や嫌う心、その人を否定する心はおのずと伝わるものです。
仏さまには清い心を誓いながら、人に対してはそうできないというのでは意味がありません。
いつ、どこでも、誰とでも、仏さまに向かうよう
な清い心で出会うことが出来るならば、自然とそ
その人の周りは明るく照らされ、幸せが付き添い
ます。
もし、自分に苦しみが付き添っているように思う
ようなら、今一度、己の心を顧みるチャンスかも
知れません。
ただそんな時も、阿弥陀様の光が届いていること
忘れないでください。
2016.07.04
急に夏らしい日が続いておりますね。
お寺もついにエアコンデビューでございます。
歳をとりますと暑さに鈍くなるそうです。
気を付けなければと、温度計をチラチラ見ております。
さて、今回のお題は「布施」でございます。
布施と聞きますと、つい「お金」というイメージを持つ方も多いようですが、布施とは「させていただく」全ての事を称した言葉です。
ここに書きました「やさしい動作」にはいろいろと
ございます。
例えば、ご近所や地域の掃除やボランティア、家族
に『お疲れさま』と入れるお茶、電車で席をおゆず
りすることもそうですね。
私はもうゆずられる立場ですが、ゆずられたら心か
ら『ありがとうございます』と言うことも布施かな
とおもいます。
そういう『あ、そうしてさしあげたい』と純粋な心
でする行為は全て布施行です。
ここで肝心なのが、『思い立ったら今!!』という
ことです。『あ、席をおゆずり出来るな』という心
が沸き上がったのに、ちょっとでも時間が過ぎると
『声を掛けるのは恥ずかしいな』『断られた
ら・・・』などと考えているうちに別の方がゆずっ
たり、別の席が空いたり・・・。
思い立ったら今!阿弥陀様のおはからいをいただい
た瞬間です。知らない人と目が合ったら笑顔で挨拶
してみたり、『あ!』と思ったその瞬間にやさしい
心を使っていきましょう。
2016.08.17
本格的に夏がやってまいりました。皆様お変わりありませんでしょうか。
昔とは違って、本当に危険なほど暑い日もありますね。昔は30℃と言ったら驚いたものです。
今月は立て込んでおりまして、少々更新が遅くなりました。
ちょっと見にくいですかね。書いてありますのは・・・
「前の公園の蝉が、今この時とばかり鳴き続けてい
ます。『短い生命、頑張れ!』と応援したくなり
ます。
さて、今月はお盆の行事があります。
ご先祖様をお迎えして、感謝の心を捧げます
家にお仏壇がなくても、身近なご先祖様方の
お写真などを前に、お供え物をして手を合わせて
みませんか?
お陰様に気づけたら、それがご先祖様への
何よりの供養です。
そこから命の使い方(生き方)が変わってきます
合掌」
となっております。
今、こうして命を頂いている、それがどれだけ尊
い事か、どれだけのお陰様を頂いてきたのか。そ
して今も、たくさんのお陰様を頂き、限りない
阿弥陀様の光を頂いていることをあらためて心か
ら感謝したいと思います。
仏事としましては、お盆は正しくは「盂蘭盆会」
と申します。お寺でも27日に法要をさせて頂き
ます。法話もございますので、是非おいでくださ
いませ。
2016.09.06
残暑が厳しいですが、日も短くなり、青い柿の実を見ますと、秋が近づいてきているのだなと感じます。
さて、今月はお念仏について、今一度味わってみたいと思います。
『南無』は、古代のインド語の『ナマス』を音写したもので、意味は『敬う』。気持で言うと『ああ』とか、『おお』という感じでしょうか。
よく「なんまいだー」などと仏様にお願いする
場面が昔話などにみられますが、本来は『ああ阿
弥陀様』と、感謝の気持ちを伝えるものです。
なぜなら、阿弥陀様はもうすでに、私たちに光
をあて続けて下さっているからです。自分の周り
にいる人、在るもの、全てが仏様です。どんな事
にも感謝する。そんなふうに日々過ごして参りた
いものです。
2016.09.15
蒸し暑い日が続きますね。
お寺では月1度の写経・写仏の日でした。
あまりの湿気に、紙がふにゃふにゃしそうです。
本日は写仏です。静かに仏様を描くのかと思いきや、それはそれは賑やかでございます。「ああかしら」「こうかしら」と、とても楽しそうです。
作品を見てみますと個性が現れます。色鮮やかな方。色の淡い方。そして不思議と顔が自分に似ていたりします。
日々の喧騒の中、一心に写仏・写経をさせて頂く時、無心になっている自分に気づきます。
その時に涌いてくる心。それを味わって頂く事が目的です。
来月の報恩講に向けて、作品作りに励んでいます。それにしても楽しそうで、このご縁自体が、阿弥陀様の光の中にいるんだなぁと思わずにはいられません。
ご興味のある方は是非お待ちしております。
2016.09.30
10月になりますね。今日は何とも素晴らしい秋晴れです。キンモクセイの香りの風が、さわやかに秋を知らせてくれています。道には柿の実も落ちていたりします。日も短くなってきましたね。
さて、10月は大切な行事がございます。
親鸞聖人様のご命日を『報恩講』としまして、浄土真宗では一番大きな法要を行います。築地では一週間ほどかけて行われております。
自坊では、10月27日にさせて頂きます。ご門徒
の方々には、お知らせを送らせて頂いております
が、ご門徒でない方も参加して頂けたら大変嬉し
く思います。法要・法話に加え、今回は講演もご
ざいます。参加してくださった皆様に、いいご縁
だったと感じて頂けるよう、一同心をこめて準備
を進めております。
2016.11.15
先月27日に自坊にて、報恩講が開かれました。
たくさんの方に・・・と言っても小さなお寺ですが、満員御礼でございました。
今年は少々趣向をかえまして、法話二つの後に、
介護施設「尚和園」より、講師の方をむかえてお話を聞かせて頂きました。
皆さんいつになく(笑)真剣な表情で聞いていらっしゃいました。わが身にも必ずやって来る事ですからね。老いの準備のノウハウを、事細かに教えて頂くとともに、あらためて「老い」について、そして「生きること」について考えさせられました。
そのあと三ヶ寺合同にて法要が行われました。
毎年来ていただいて有り難いことです。阿弥陀様も
親鸞様もお喜びになったことでしょう。
この法要で撒かれますのが「華葩(けは)」と申
します。
蓮の花びらをかたどり、色鮮やかな絵が描かれてい
ます。空から花びらが舞い散るような、極楽浄土を
感じさせます。
年々少しずつ御参詣して頂く方も増えており、本
当に本当に嬉しい限りです。
さて、こちらは今月の掲示板です。
「あたりまえ」と思うようなことでも、気付いていないことはまだまだ沢山あるのではないでしょうか。
さらには「こんなこと」と思うような辛いことも、過ぎてみたら「おかげさま」だったりするのです。
みんなみんな幸せになるように。みんなみんな仏に近づくように。阿弥陀様がお働き下さっているのです。
2016.12.01
皆さん、今年はどんなことがありましたでしょうか。
お釈迦さまがこの世を「一切皆苦」と説いたように、生きていくということは苦の連続ですね。
しかし、それを仏様からのお慈悲である、贈り物であると受け取れた時、苦はたちどころに幸せに続く道であることがみえてくるのです。
すると迷いは消え、自分の歩むべき道、自分のなすべきことが分かり、生きる力が湧いてくるのです。
苦はひとそれぞれ、一つとして同じものはありま
せん。ですが仏様は「一切皆苦」に対する答え
を、全てお持ちです。
ですから、今苦しくても、希望をもって、どん
な答えがあなたに用意されているのかを楽しみ
に、日々一緒に歩んでまいりましょう。